羽田神社について

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八雲神社之碑(疱瘡神)

八雲神社之碑

かつて「疱瘡」(天然痘)は、子供たちにとって最も恐ろしい病気でした。人々はこの「疱瘡」に対して畏敬の念を表し、その原因を「疱瘡神」によるものとして崇め祀ってきました。

羽田神社には、社殿右側に、「疱瘡除祈願御札の碑」があり、この碑は天保12年に、将軍家定が疱瘡治癒祈願に訪れた事績によるものです。この参拝により流行病が治癒したことから、病気平癒の神としても信仰され、病気平癒や身体健全を願う多くの参拝者が訪れています。
震災や戦災を逃れ、石碑は当時の姿を保っているものの、現在保護のためフェンスで覆われています。

石碑には、次の言葉が刻まれています。

八雲神社之碑
蒲田梅木堂主仙鶴隠士謹識
羽田村羽田神社境内
羽田村 社務所

当村氏子の輩十五歳以降は男女とも疱瘡すべからず、たとへ十五歳以前なりともかならず安全に致す事にて、ひとへに大神の神力加護にあづかる処なり、依て信心の銘々氏子加入の志これある輩、社務所へ申出られ、御札守木差し可申候、

文久元酉年正月 日 改』